2016年3月11日の第78回全国大会において,楠瀬 適(M2),秋田 浩也(B4),青野 朝日(B4)の3名が以下のタイトルで発表を行いました.

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車両周辺環境とドライバー特性を考慮した自動車運転モデルの検討(楠瀬 適)

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近年,安全運転支援システムが普及し,また,自動運転の研究が活発になっている.一方,これらのシステムはドライバ個人の運転特性は考慮せず,あらかじめ決められた運転支援特性で機能している.そのため,ドライバがこの運転支援特性を受け入れる形でシステムが成り立っている.これに対する新たなアプローチとして,機械学習やデータマイニングの技術を用いて,車載センサから取得されるデータから運転をモデル化し,自動運転を行う手法が研究されている.これらの手法は,車載センサから取得されるドライバの過去の運転操作データを用いて学習し,ドライバモデルを構築するため,従来のような決められた運転支援ではなく,ドライバ個人の運転特性を考慮した支援が可能となる.本研究では運転モデルの精度向上を目的とし,周辺環境の変化に伴うドライバの運転特性変化を考慮した自動車運転モデルについて検討する.

ホームネットワークにおける機器間連携方式の一検討(秋田 浩也)

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近年,家電の機能が向上しネットワークに接続される状況が増加している.例えば,エアコンにカメラセンサーが搭載され人がいる場所に風を送るといったことが可能になっている.また,家電がネットワークに接続できることで,家電の効率的な運用を行うことが可能となった.本研究では,他のデバイスの機能を利用することが出来る方式を提案する.具体例を図1に示す.インターホンのカメラ情報と画像処理のモジュールを利用すれば,インターホンに移った顔で人を識別して,ドアのカギを開錠するといったシステムの作成が可能になる.上記で述べたようなことを実現するためには,現状の標準化規格であるECHONET Liteでは不可能である.本研究の最終目的は,ホームネットワーク上に存在する複数の機能を,ネットワーク経由で他の機器の機能から利用できることである.これによって,より高度な家電を実現することが出来る.そのためには,複数の家電やデバイスが追加されても対応できるプラットホームが必要になる.その一端として,今回は機器連携について提案する

ROSのメッセージ通信を利用したダイナミックマップの検討(青野 朝日)

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近年,知的交通システム(ITS)において,自動車の交通状況や人物の位置などの情報をマップ上に反映させるダイナミックマップの実現が進められている.既存のダイナミックマップを表示する手法として,複数の送信元からデータをデータベースに格納し,アプリケーションがデータベースから複数のデータにアクセスする.アクセス数が少ないと,遅延が小さく問題にならない,今後,コネクティッドビークルと呼ばれる通信機能を搭載した車両の普及より,さらなるデータの増加が予想され,リアルタイム性が欠如してしまう.そこで本研究では,処理するデータ数が増加してもリアルタイム性を維持するために,送信機能と受信機能を独立させることにより,整合性を気にせず通信を行う,ROS(Robot Operating System)のメッセージ通信をデータ通信に用いたダイナミックマップを表示する手法を提案する