2016年9月7日のFIT2016において,杉坂 竜亮(B4),東 峻太朗(B4),岡田 春菜(B4),阪田 大輔(B4),長谷 錦(B4)の5名が以下のタイトルで発表を行いました.matome

スマートフォン利用ダイナミックマップのアプリケーションプラットフォーム(杉坂 竜亮)

sugisaka.jpg
近年,自動車の安全運転支援に関する研究開発が盛んに行われている.自動車は刻々と変化する周囲の環境をリアルタイムに把握し,状況に応じて運転手に対し警告を発することが要求される.問題に対処する為に必要となる周囲の情報を取得する仕組みは様々あるが,現在主流となっているのはステレオカメラやレーザーレーダーを利用したものである.またそれらとは異なる手法の一つとして,図1に示すようにデータを特徴ごとに分類して管理する仕組みであるダイナミックマップの研究も進められている.このデータを組み合わせて扱うことにより,実世界の変化に対応した動的な地図情報を取得し,より高精度に周辺環境を認知することが可能となる.今後,ダイナミックマップを用いることにより,様々な運転支援が提案されると推察される.そこで本研究では,スマートフォン上にダイナミックマップを表示し,今後,需要が生まれると想定される様々な機能に対応することが可能なアプリケーションのプラットフォームを提案する.

基地局情報を利用した車車間通信セキュリティ方式の提案(東 峻太朗)

azuma.jpg
近年,自動運転や車車間通信の研究が盛んに行われている.車車間通信には,VANET(VehicularAdhocNetwork)が様々な方式で利用されるが,最近ではLTE(LongTermEvolution)回線を用いてVANETとの複合通信[1]も考案されている.これは,クラウドを経由する車車間通信であり,道路情報・車両情報を一括管理し,リアルタイム制御を可能とするものである.しかしそれに伴い,センサの誤認識や不正なデータ転送が,クラウドを介した車車間通信に大きな影響を与えてしまう.故意な不正データの転送・クラッキング行為がここ最近で増加の一途をたどっている.道路上で事故車両を装ったなりすまし情報をクラウドに送信すると,その道を通行止めにしたり,eCall(車両緊急通報システム)により必要ない緊急車両を呼ぶことさえできる[2].車車間通信におけるなりすまし行為は,事故の誘発にも繋がり,安全運転支援を実現する上で解決すべき問題である.そこで本研究では,基地局情報・車両情報を利用し,車両のなりすまし行為に対するセキュリティ方式を

フリック入力における個人特性を利用した認証強化方法の検討(岡田 春菜)

okada.jpg
近年,メールやインターネットショッピングなどで個人の認証にパスワード認証が使われる機会が多くなっている.パスワードを他人に知られてしまうことや,パスワードの忘却,使いまわしなど,パスワード認証の問題点が多くある.そこで,指紋や静脈など,個人で固有のものとされるものや動作で認証を行う生体認証が注目されている.スマートフォンは我々にとって欠かせない存在となっている.今回,スマートフォンで文字を入力する際の個人の特徴を用いた,新たな認証方法を提案する.多くの人が日本語入力の時にフリック入力[1]を使うだろう.フリック入力の際,どのくらい指を移動させるか,どの程度スマートフォンが動くのか,個人で違いがあるので,この特徴量を認証に使用することができる.また,スマートフォンにはさまざまなセンサーが搭載されている.そこで,文字を入力した時に関係するフリック入力の特徴量と加速度センサー・ジャイロセンサーの二つのセンサーで検知できる手の動きの特徴量により認証する.

スマートグラスにおけるARを用いた音声認識結果表示手法の提案(阪田 大輔)

sakata.jpg
近年,音声認識の研究が盛んに行われている.現在,この音声認識は身近なものとなり,iOSにおけるSiriや,AndroidにおけるGoogle音声検索で利用できるようになった.音声認識はコミュニケーション支援技術にも用いられており,認識した音声をテキスト変換することで,聴障者が視覚的に情報を入手できるようになる.既存の支援技術におけるテキスト表示は,パソコンやスマートフォン,タブレットなどの携帯端末の画面に表示するものであるが,使用できる場所が屋内である必要性や手がふさがれてしまうことから,使用場所や使用状況に制限が生じる.本提案手法では,音声認識結果をスマートグラスに表示したテキストをAR(AugmentedReality)として扱う.スマートグラスの動きの検知にジャイロセンサを用いることで,ハンズフリーで会話内容の確認を可能にし,聴障者が様々な環境で使用できるコミュニケーション支援技術を実現する.

NFVを利用したホームネットワーク管理手法の提案(長谷 錦)

hase.jpg
近年,ネットワークに接続可能な家電が多く発売されている.このような家電はネットワークに接続することで,家電間で情報の共有を行い,それを用いた機器の制御などが可能になっている.機器間での情報共有や連携が多く行われるほど,生活は便利で快適なものになる.技術の進歩により,ネットワークに接続できる家電機器というものはこれからも増加する.また,映像コンテンツなどのサービスの高品質化により,ホームネットワーク内で扱う情報の量や種類は増加している.4Kや8Kといっテレビの高画質化や,ドアホンのカメラの高性能化,空調機器のセンサーの増加などにとどまらず,NASなどの記憶装置から,家中どこでも情報を受け取れるような環境になっている.ホームネットワークがより便利になっていくにつれ,ホームネットワーク上で扱う情報が複雑化し,機器ごとにQoS制御など適切な管理が必要となるが接続する機器数の増加によりその管理コストは大きくなる.NFV(NetworkFunctionsVirtualization)などに代表されるネットワーク機能仮想化技術はそのように複雑化しているネットワーク管理を自動化し,より柔軟な管理を可能とする技術として注目されている.本研究ではネットワーク仮想化技術を用いたホームネットワーク管理手法を提案する.