2017年11月11日の第92回月例発表会において,青野 朝日(M2),岩見 泰周(M2),森田 健太郎(M2),今野 裕太(M2),吉村 悠(M2),秋田 浩也(M2)の6名が以下のタイトルで発表を行いました.

データフローモデルを基盤としたドライビングシミュレータ構築環境の評価(青野 朝日)

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近年,複数の情報機器やセンサデバイスを組み合わせることにより,シミュレータ上で現実に近い体験を行うことが可能である.このような体感シミュレータの一つとしてドライビングシミュレータが挙げられる.従来は,シミュレータ上の車両モデルを入力機器によって制御するのみであったが,VR(VirtualReality)機器の技術的進歩により,現実で運転している感覚を得ることが可能になりつつある.しかし,現実と同じ運転体験を行うためには多くのモジュールをシステムに組み込む必要がある.VR機器,手の形状を認識するセンサデバイス,音響システムなどのモジュール数の増加が見込まれるため,システムの複雑化,管理の難しさが問題点として挙げられる.また,自動で3Dマップを生成する処理負荷の大きいソフトウェアが次々に開発されているため,柔軟にこのようなソフトウェアとの連携を行う必要がある.そこで,本研究では,データフローモデルが新たな情報機器,処理負荷の大きなソフトウェアに対して,柔軟に対応できる環境と想定し,実際に構築を行い,提案手法の有用性の評価を行う.

ビーコン情報のマルチホップによる歩行者の位置精度向上(岩見 泰周)

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近年,駅やショッピングモール等での屋内構造が複雑化した影響で迷子になる人が少なからずいる.また,こういった問題は屋外でも起こりうる.これらの問題を解決するための方法として位置測位システムが存在するが,様々な問題点を抱えている2).本研究では新たな位置測位システムを提案し,既存の位置測位システムが抱えていた複数の問題を解決していく.そこで,本研究における位置推定と位置精度は以下のように定義する.位置推定位置測位システムを利用してユーザの位置情報を取得すること.位置精度位置推定の結果と実際の位置との誤差を意味し,位置精度向上とは誤差を小さくすることである.屋内における位置測位システムでは,誤差が1m以上ある場合,位置精度が悪いと判断する.

指動作認識を利用した スマートグラス上のユーザインターフェイス操作(森田 健太郎)

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スマートフォンやタブレットが普及するにつれ,近年では拡張現実(AugmentedReality:AR)の技術を使用したアプリケーションが見られるようになった.主な利用例としては,目的地までのナビゲーションシステム,ARマーカーを利用した観光地や施設の説明,スマートグラスを利用し,ディスプレイに必要な情報を表示させることで,医療現場や工場現場においての作業のサポート等が挙げられる.しかしながら,現在のARデバイス,特にスマートグラスに関しては情報を表示するものという側面が強く,表示された情報に対しての操作に関しては未だ確立された手法は存在しない.既存手法にはメリットが存在するが,同様にデメリットも存在している.そこで本研究では,スマートグラスの操作性において,既存手法における問題点の解決を図り,スマートグラスに表示された情報に対して効率的な操作を可能とするシステムを提案する.

論理デバイスプロキシを利用したIoT セキュリティプラットフォームの提案(今野 裕太)

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近年,IoT(Internetofthings)の発展により,今までネットワークに接続されていなかったモノが接続され,総務省が公表した平成27年度版情報通信白書によると,2020年には500億台以上のIoTデバイスがネットワークに接続される見込みである1).あらゆるモノがIoTによりネットワークに繋がることで,情報流通を促進することに加え,今まで相互接続されていなかった機器同士が接続され,様々な課題の解決や新たな価値の創出が期待されている.一方でIoTデバイスは一般的なPCなどの既存の機器と比較すると,CPU等のリソースを多く持たないという特徴があり,暗号化等のセキュリティ対策の適用は困難となる.本研究はセキュリティ対策を施し仮想的に作成した論理デバイスを利用し,実際のIoTデバイスの通信を中継することで,セキュアな通信環境を提供するプラットフォームを提案する.

ユーザ利便性向上を目指したIoT のためのSDN セキュリティポリシー設定機構(吉村 悠)

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近年,IoT機器の普及が進みインターネットに繋がる家庭内のデバイスが増加している.また2016年にはマルウェアに感染した家庭内のIoT機器を踏み台とした,大規模DDoS攻撃が発生するなどホームネットワークのセキュリティ問題への注目が高まっている.ホームネットワークの問題として、ユーザのセキュリティ知識や意識が低いために,適切なネットワーク設定や保守運営ができないといった事が挙げられる.対策としてネットワーク機器がユーザの代わりに自動でネットワークセキュリティ設定を行うことが考えられるが,ユーザの意思を設定に反映するのが難しい.本研究ではネットワーク設定は自動作成し,それをユーザが理解しやすい形態で提案しユーザの承認を得てから反映させることで,ユーザの負担を軽減しつつ動的にユーザの意思を反映させたセキュリティルールを設定できる機構を提案する.

宅内行動推定の精度向上を目指したデータ分析に関する一検討(秋田 浩也)

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近年IoT(InternetofThings)という技術が注目されており,家庭内にセンサーを配置しデータを収集することが可能となってきている.これにより,省エネルギーを目的とした家電制御や高齢者の見守り支援などについても研究が行われている.高齢者の見守り支援などを行うためには,対象者がどのような行動を行っているのかを認識できることが必要不可欠である.現在の行動推定に関する研究はカメラなどを利用した行動認識技術と,センサーデータを利用した行動認識技術に分けられる.本研究では,プライバシーの観点からセンサーデータを利用し行動を推定する.現在も様々なIoTデバイスが発売されており,今後もその流れは続くと考えられる.しかし,デバイスの導入は段階的に進むため,それぞれの家庭において存在するデバイスが異なり得られるデータも異なるという問題が起こる.本研究では,導入の容易性という観点から使用するデバイスを選定した.今回の限定した環境において得られたデータから推定精度を向上させるために,データ分析と考察を行った.