2018年9月3日の3研究室合同発表会(M2)において,木下 浩希(M2),東 峻太朗(M2),杉坂 竜亮(M2),阪田 大輔(M2)の4名が以下のタイトルで発表を行いました.

地理的位置と画像認識を併用した歩行者認識手法の提案(木下 浩希)

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近年AI(ArtificialIntelligence)やビックデータといった技術に注目が集まっており,人間の日常を支える交通分野でも多くのIT技術が利用されている.その中でも自動運転は今後ますますの発展が見込まれ,事故の防止や渋滞緩和など既存の車のあり方を大きく変える可能性を持っている.運転には認知・判断・操作という3つの段階がある.認知では事故を起こさないために高速・高精度であることが求められる.現在自動運転では周囲環境の取得方法としてセンサーによる方法と通信による方法の2つが考えられている.本研究では歩行者の地理的位置情報を利用する事で,処理速度を増加させず画像による歩行者の認識精度を向上させる手法を提案する.

車両相互監視によるV2X通信なりすまし検知手法の改善(東 峻太朗)

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将来車両は,車車間通信やインフラとの通信,歩車間通信などを利用し,様々な対象と繋がることができる.そのため車両の持つ力は今よりも大きなものとなり,車両が悪意をもつ可能性を考慮する必要がある.車両を利用したクラッキング行為には,自身の位置情報を偽装し道路を封鎖する行為や,故意に渋滞を引き起こすといったものがある.LocalDynamicMap(LDM)を利用した自動運転の研究も存在する中,自身の位置情報を偽装する行為は今後の自動車社会に重大な影響を与えると考える.先行研究である”AMethodofDetectingCamouflageDatawithMutualPositionMonitoring”1)では,位置情報を偽装する車両をなりすまし車両と定義し,このような車両を検知する手法を提案した.評価結果から,なりすまし車両を完全検知することができたが,フォールスホジティブ問題の存在が確認された.本研究では,このフォールスホジティブ問題に取り組み,その解決方法を2つ提案する.

車両走行状況を考慮したダイナミックマップの効率的更新手法(杉坂 竜亮)

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近年,高度道路交通システム(ITS:IntelligentTransportSystems)の分野において研究開発が活発に行われ,道路交通の安全性や快適性は日々進歩している.高機能化の進んだ自動車にはカメラやセンサーなどが搭載されつつあり,現在ではGPSによる自車両の現在位置の把握だけでなく,周辺環境を認識しながら走行することが可能となっている.またこれらの技術を利用し,各車両がセンシングによって得た位置や速度などの動的な情報をクラウドへと送信し2),道路や建物など静的な地図情報上に重ね合わせることでダイナミックマップを構築する研究も進められており,今後発展していくと考えられる自動運転において重要な役割を果たすと期待されている3).自動運転以外にもダイナミックマップを利用することによって,車両が単体で行うセンシングでは得ることのできないより広範囲の車両走行情報と周辺環境情報を得ることで,高度な安全運転支援や渋滞緩和などを目的とした走行制御が可能となる1).ダイナミックマップを用いることで新たな運転支援が可能となる一方で,ITS車載器が搭載された車両の増加や高度なサービスの登場による通信トラフィックの増加が問題となる4).そこで本研究では,走行している車両の情報や周辺の道路情報に応じてクラウドと通信を行う周期を変化させ,車両とクラウド間の通信トラフィック増加に伴う負荷を低減させるために適切な設定を検証する.

ジャイロセンサによるスマートグラス利用時の個人特定パスワード入力方式(阪田 大輔)

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近年,ウェアラブルデバイスであるスマートグラスが普及しつつある.スマートグラスをかけることにより,その画面上に映し出された情報を操作し,電子メールやインターネットのような様々なサービスにアクセスすることができる.また,AR(AugmentedReality)やVR(VertualReality)のアプリケーションも開発されている.これらのサービスへの不正アクセスを防ぐために,ユーザの身元を確認する方法として,パスワードベースのユーザ認証方式が採用されている.しかしパスワードベースのユーザ認証には,パスワードが漏洩する危険がある.スマートグラスは公共エリアや屋外など,パスワード漏洩の影響を受けやすい状況下で頻繁に使用されるため,漏洩の危険が増す.提案方式では,スマートグラスのジャイロセンサを用いてパスワードを入力し,ジャイロセンサの特徴量から個人を特定することで,パスワード漏洩と不正アクセスの対策を図る.