2018年12月1日の第103回月例発表会(B4)において,吉田 彪雅(B4),早戸 洋介(B4),生駒 大志郎(B4),中川 凌(B4),谷井 洋樹(B4),大坪 由幸(B4),岸田 慎之介(B4),田中 鏡月(B4),畑山 諒太(B4)の9名が以下のタイトルで発表を行いました.

Webアプリケーションにおけるミューテション解析の検討と評価(吉田 彪雅)

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近年,スマートフォンやパーソナルコンピュータの普及に伴い,様々なアプリケーションが作成されている.そのほとんどのアプリケーションがGUI(GraphicalUserInterface)を持ち,ユーザが簡単に操作ができるようになっている.開発者はアプリケーションの品質,信頼性を保つ為に様々な方法を取るが,その一つの方法にテストの記述があり,多くのアプリケーションで用いられる方法である.テストが正常にバグを検知するには,適切なテストスイートを用いる必要があり,人が正常にバグを検知できるテストスイートを作り出すのは難しい.テストスイートの十分性を定量的に計算する手法としてミューテション解析という方法が存在する.ここでは通常は単体テストなどに用いられるミューテーション解析をGUIテストに応用する方法を提案する.

SDNを用いたライブストリーミング動画の効率的配信手法の提案(早戸 洋介)

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近年,インターネット上でYoutubeなどの動画配信サイトが普及されるほか,スマートフォンの画面収録機能を活用したライブ配信を可能とするアプリケーションも普及したことにより,動画トラフィックが増大し,インターネット通信網の多くを占有している.また,今後動画の質(解像度やフレーム数)の向上を目指す傾向により,動画トラフィックの増大がネットワークの遅延や通信障害を引き起こすと予想される.そこで本研究では,トラフィック増加による通信障害の被害を最小限に抑えるべく,OpenFlowによるSDN環境でパケットの経路制御を行うことで,ライブストリーミング配信によるバーストトラフィックの発生を防止するシステムを提案する.

車両情報プラットフォームを用いた効率的運転支援アプリケーション作成の提案(生駒 大志郎)

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近年,快適で安全な運転がますます求められており,その1つの手段として,駐車場検索アプリケーションや交通渋滞表示アプリケーションなどの運転支援アプリケーションが挙げられる.しかし,運転支援アプリケーションを作成するとなると,1つのアプリケーションを作成する毎に,車両速度超過情報や車両急発進情報を取得しなければならず,構築に手間がかかる.本研究では,アプリケーション作成で毎回必要になる車両情報をプラットフォーム化することで効率的に運転支援アプリケーションを作成できるようにした.

色ヒストグラム特徴を用いた屋内位置推定手法の提案(中川 凌)

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近年,Social Networking Service(SNS),ゲームやナビゲーションシステムといった様々な分野で位置推定システムが利用されている.位置推定を活用したサービスは今後も増加すると予想される.現在,位置推定を利用したサービスの多くはGlobal Po-sitioning System(GPS)を用いたものがほとんどである。しかし,屋内や地下などのGPSを利用できない場所では正確な位置推定が困難である.そういった問題を解決するために,Pedestrian Dead Reckoning(PDR),BluetoothLow Energy(BLE),無線LAN,二次元マーカ,特徴点マッチングなどを利用した研究がある.しかし,それらの多くはあらかじめ機器やマーカを設置する必要がある.また,特徴点マッチングによる手法では新たに機器等を設置する必要がないが,大量の風景画像をデータベースに保存しておく必要がある.本研究では,あらかじめマーカとなる対象物を設定し,それらをカメラで認識することでユーザの位置推定を行う手法を提案する.提案手法では,新たに機器を設置する必要がなくなり,既存手法に比べて事前作業量を少なくすることができる.

電子透かしを利用した駅構内における道案内システムの提案(谷井 洋樹)

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日本は世界でも有数の電車大国である.世界の駅を利用者数の多い順に並べてみると,上位は日本の駅で埋まってしまうほどである.これらの利用者数の多い駅では,駅構内が非常に複雑化しており,リアルダンジョン等と表現されることもある.初めてこのような駅を訪れると迷ってしまうこともある.そこで,本研究ではこのような問題を解決するために,駅構内のデジタルサイネージに電子透かしを利用して位置情報を埋め込み,それを画像認識によって検出するスマートフォンのアプリを開発する.

TODにおけるトランザクション承認時間改善によるセキュリティの向上(大坪 由幸)

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近年,仮想通貨の影響により,イーサリアムプラットフォームにおける分散型アプリケーションが様々な産業分野において開発されている.イーサリアムはブロックチェーン技術を利用したブロックチェーンネットワークである.ブロックチェーンはまだまだ未成熟な技術なために,セキュリティ問題が実際に起き(TheDAO事件1)),膨大な資産が攻撃者に奪われる事件が起きた.このように,ブロックチェーンを活用したアプリケーションはスマートコントラクトを開発することが主であるが,オープンネットワークなため,常に攻撃者に脅かされるリスクが付きまとう.そして,ブロックチェーンを活用したアプリケーションが増えるにつれて,セキュリティ問題に直面する機会が今後増えると予想される.そこで本研究では,イーサリアムスマートコントラクトのセキュリティ問題の1つであるTOD(Transaction-OrderingDependence)に焦点を当てて攻撃者が取り得るであろう行動の一例を検証して,トランザクションの適切な承認時間について考察する.

車両の走行状態を利用したデータ伝送効率化手法(岸田 慎之介)

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近年,ITS(IntelligentTransportSystems)において,安全性や利便性の向上ための研究開発が盛んに行われており,車両同士で無線通信を行い,車両情報(位置,速度等)を共有する車車間通信,道路に取り付けられている路側機と通信を行う路車間通信が登場している.最近ではLTE(LongTermEvolution)を利用して,車両情報をクラウドへ送信し,交通情報や車両情報を他の車両と共有する研究1)や,自動運転の要素技術2)に道路及び車両の位置が車線レベルまで特定出来る高精度三次元地理空間情報に運転をサポートするための情報(例えば,速度制限等の静的情報,事故や渋滞情報といった動的情報)を載せたダイナミックマップの研究が行われている.事故や渋滞といった道路の交通情報をリアルタイムで配信及び管理することで,事故防止や渋滞緩和の対応が容易である.しかし,交差点や高速道路,渋滞といった車両の交通量が多くなる状況では通信されるデータ量が増加し,通信遅延が生じる.通信遅延が起きることで判断が遅くなり,人身事故や車両同士の衝突事故に繋がるため,遅延の少ないリアルタイム性が必要である.本研究では,車両の走行状態を元に車両が送信するデータ量を変化させ,データ量を削減し,効率化を図る伝送手法を提案する.

自動走行車と非自動走行車の共存を支えるシステムの提案(田中 鏡月)

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平成28年度版情報通信白書によると,国内の自動車メーカー各社は2020年を目安に自動走行車の実用化を目指している.しかし,全ての自動車が自動走行車になるのは,かなり先の話.英国政府平成28年度版情報通信白書によると,国内の自動車メーカー各社は2020年を目安に自動走行車の実用化を目指している.しかし,全ての自動車が自動走行車になるのは,かなり先の話.英国政府が30年以内に自動運転車以外の公道での走行を禁止する可能性が浮上している。イギリス国内の高速道路管理会社で最高経営責任者(CEO)を務めるジム・オサリバン氏がその可能性について触れており、従来の自動車と自動運転車が混在するままだと、事故の可能性を極限まで小さくすることができないことを指摘している。数十年間,自動走行車とそうでない自動車が共存する.
本研究の目的は,自動走行車とそれ以外の自動車の共存を支援するシステムを提案し,交通事故の減少に繋げ,交通社会の利便性を高めることである.

協調型自動運転における,一車線高速道路合流付近の渋滞緩和手法の検討と評価(畑山 諒太)

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近年,自動運転に関する研究が盛んに行われている.自動運転には二つのシステムがあり,自律型自動運転と協調型自動運転が挙げられる.前者は,車両に搭載されたセンサで得た情報を基に行動を決定し,走行するシステムである.後者はV2X(Vehicle-to-everything)通信を用いた,車車間通信や路車間通信を利用し,走行するシステムである.自律型自動運転では必ずしも,死角などに潜んでいる情報を自身のセンサから得られるわけではないが,協調型自動運転は自身だけでは得られない情報も周辺のセンサから得ることができる.そのため,車車間通信や路車間通信などのV2Xの技術は有用性が評価され,研究が進められている.本研究では,一車線高速道路における,合流地点付近の車両の急な減速による渋滞発生の問題に着目し,協調型自動運転による問題解決を試みる.解決策として,一車線高速道路の合流における車両群の事前の加減速を用いた渋滞緩和手法を提案し,シミュレーションにて,合流地点での協調型自動運転車の協調行動を調整することによって,交通量ごとの最適な協調行動パターンを導き出す.そして,従来の手動運転と効率性を比較し,提案手法の有用性を評価する.