2019年11月22日のMBL/ITS合同研究発表会において,西村 閣晋(M2),西牧 佑哉(M2)の2名が以下のタイトルで発表を行いました.

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帯域幅比率に応じたネットワーク負荷分散による複数経路伝 送手法(西村 閣晋)

近年,モバイルでのインターネットを利用したトラフィック量が増加している.その背景として,スマートフォンの普及によるアプリケーションゲームや動画といった大容量サービスの成長が著しいことが考えられる.このトラフィック量の増加に伴い,ISP(InternetServiceProvider)内の通信負荷増大による通信障害が懸念される.そのため膨大な量のトラフィックがある状況下でもアプリケーションが利用できるようネットワークの輻輳を抑制する仕組みが必要となっている.対策として挙げられるのがISP内のルーティングプロトコルの改善である.既存のルーティングプロトコルは,最適経路を用いた単一経路制御であるため,リンクやノードにトラフィックが集中し,輻輳のリスクが高まってしまうといった欠点がある.この問題に対する解決策として,本研究では,パケット転送時,最適経路以外の冗長経路に対して帯域幅比率に応じた分散転送による複数経路制御を行う.これによりネットワーク全体の使用率向上を見込め,輻輳の抑制が期待できる.

電波強度を利用した歩行者位置推定精度向上 のためのフィルタリング手法の提案(西牧 佑哉)

近年,スマートフォンやタブレット端末の位置情報を用いた様々なサービスが利用されている.また,知的交通システム(ITS:IntelligentTransportSystems)の研究が盛んに行われている.ここで,歩車間通信によって歩行者と車両が位置情報を交換することで交通事故を減らすことを考えた場合,お互いの正確な位置情報が必要となる.位置情報を取得する手法として最もよく利用されているのがGPS(GlobalPositioningSystem)である.しかし,都市部ではGPS信号が周囲の建物の影響を受けて,位置誤差が増大するという問題がある.本研究では,車両およびビーコンの電波強度を利用して,屋外の歩行者の位置推定精度を向上させる手法を提案する.提案手法では,電波強度にカルマンフィルタを適用し,伝搬損失指数を車車間通信を用いて動的に算出する.歩行者の位置はノードのフィルタリングを行った上でWCL(WeightedCentroidLocalization)を用いて求める.シミュレータによって位置推定精度の評価を行い,提案手法の優位性を示した.