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論文誌掲載(Journal of Transportation Technologies)

2026-03-05

田牧浩月(M2)が修士論文の研究内容を中心に執筆した学術論文「Effectiveness of eHMI for Conveying Autonomous Vehicle Intentions to Multiple Pedestrians」が論文誌(Journal of Transportation Technologies)に掲載されました.

https://www.scirp.org/journal/paperinformation?paperid=149935

  Journal of Transportation Technologies

論文概要:
近年,自動運転車の開発が進展しており,交通事故の原因となる人的ミスを減少させることが期待されている.しかし,人間の運転者がいない自動運転車では,車両の走行意図が不明確であるため,歩行者は意思決定に困難をきたす可能性がある.この問題に対処するため,自動運転車の意図を歩行者に提示する外部ヒューマンマシンインターフェース(eHMI)に関して複数の研究が行われているが,既存のeHMIは主に単一車両と単一歩行者との一対一の相互作用を想定しており,複数の車両と歩行者が共存する複雑な交通環境を十分に考慮していない.そこで本研究では,新しく2種類のeHMI設計を提案する.全車両の情報を集約し歩行者ごとに単一のeHMIを表示する「集約型eHMI」と,車線単位で情報を集約し歩行者ごとに車線固有のeHMIを表示する「分散型eHMI」である.これらの設計は,複雑な交通環境における歩行者の安全性と快適性の向上を目的とする.複数の参加者を対象に仮想現実(VR)環境で横断実験を実施し,7段階リッカート尺度を用いたアンケート調査とともに横断意欲を評価した.既存手法と比較し,横断機会における横断意欲を顕著に増加させた.アンケート評価では,分散型eHMIが全項目で最高平均スコアを達成し,多くの項目で他手法との統計的有意差が認められた.これらの結果は,複雑な交通環境において,各車両が各歩行者に対して持つ意図を明確に伝達し,安全性と快適性の両面向上において重要であることを検証した.

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