みなさんこんにちは．M2の松本です．12月17日〜18日に広島で開催されたITSシンポジウムに参加してきましたので，報告します．

ITSシンポジウムは，交通分野におけるITS（高度道路交通システム）を中心に，近年は交通にとどまらない「Intelligent Mobility Systems」への発展を見据えた議論が行われる場です．MaaS（Mobility as a Service）プラットフォームや自動運転，ドローン配送，電動マイクロモビリティ，AIによる移動データ解析と最適ルーティング，ロボティクスとモビリティの融合など，社会実装が進みつつある技術も多く，「Mobility for All（持続可能で包括的な社会）」の実現への期待が高まっています．こうした背景を受け，2025年度ITSシンポジウム広島では「Intelligent Mobility Systemsに向けて ― デザイン・自動化・公共性」が大会テーマとして掲げられていました．

今回のITSシンポジウムでは特集号論文が企画され，私は “Considerations on the Impact of Communication Delays on Safety in Cooperative Automated Driving” というタイトルで論文を執筆し，ポスター発表を行いました．本年度からは，まず30秒のショットガンスライドで概要を発表し，その後にポスター前での発表へ移る形式に変更されました．短い時間ではありましたが，聴講者に研究の意義が伝わるよう，要点を絞りつつ印象に残る説明を意識しました．

ポスター発表では，学生だけでなく民間企業の方からも多くの質問や助言をいただき，今後さらに研究を発展させたいという気持ちが強まりました．また，他の発表では**「社会の役に立つ」ことを強く意識した研究**が多く見られ，将来の自動運転社会に向けて，実用性の高い技術開発が重要であることを改めて認識しました．

夜はイルミネーションを見ました！！