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IEEE CCNC 2026 (ラスベガス)参加報告

2026-01-09

2026 年1月9日から12日にかけて,世界最大級の家電見本市であるCESの熱気が冷め
やらぬアメリカ・ラスベガスにて,IEEE CCNC 2026 (Consumer Communications &
Networking Conference) が開催されました.

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会場周辺はCESを訪れた世界中のビジネスマンやエンジニアで溢れ返っており,その熱狂
を肌で感じることができました.本音を言えば,最新ガジェットの祭典であるCESにも足
を運びたかったのですが,今回はぐっと堪えて,自身の本分である研究発表に全力を注ぐ
べくCCNCの会場へと向かいました.

学会の位置付けとNR-V2Xへの期待

CCNCは,IEEE(電気電子学会)の中でも特に「コンシューマ(消費者)」に近い通信・
ネットワーク技術に焦点を当てた国際会議です.スマートホームやIoT,6Gといった次世
代インフラに加え,特に近年は「移動するコンシューマ」としての自動運転技術が大きな
柱となっているように感じています.
私の専門領域であるNR-V2X (New Radio Vehicle-to-Everything) は,5G 技術をベースと
した車車間・路車間通信の最先端規格です.従来のLTE-V2Xが主に基本的な安全情報の
共有(ブロードキャスト)を目的としていたのに対し,NR-V2Xは「協調型自動運転
(Cooperative Automated Driving)」の実現,つまり車両同士が意思を疎通させ,協調し
て走行するために不可欠な高度な通信要件を満たすべく設計されています.
今回は,「Investigation of effectiveness of unicast communication using NR-V2X
communication in cooperative automated driving」というテーマでポスター発表を行いま
した.

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NR-V2Xで新たに導入された「ユニキャスト通信」が,協調型自動運転においてどのよう
なパフォーマンスを発揮し,有効性を持ち得るのか.その評価結果について,多くの研究
者と議論を交わしました.特に企業の研究員の方々や著名な教授陣からは,「実環境にお
けるビームフォーミングの制御精度」や「将来的な実装フェーズでの実現可能性(スケー
ラビリティ)」など,実用化を見据えた非常に鋭いご指摘をいただきました.シミュレーシ
ョンの世界だけでは見落としがちな,物理層のシビアな課題や市場のニーズに触れること
ができ,今後の研究の方向性を定める上で非常に大きな刺激となりました.
他のセッションにも積極的に参加しましたが,今年は例年以上に「AI(機械学習)の通信
最適化への応用」や「高度な画像認識技術とネットワークの融合」に関する発表が目立っ
ていました.通信のレイヤーにとどまらず,アプリケーション層の情報をいかに通信制御
にフィードバックするかというクロスレイヤーな議論が活発になされており,技術の境界
線が急速に溶け合っていることを実感しました.
私にとってCCNCへの参加は昨年に続き2回目となります.驚いたのは,昨年と比較して
も明らかに現地参加人数が増えていたことです.休憩時間やレセプションでは,様々な国
籍や背景を持つ学生・研究者とフランクに意見を交わすことができ,英語での議論の難し
さを痛感しつつも,それ以上に自分の研究が世界と繋がっているという高揚感を得ること
ができました.

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おわりに

今回のラスベガス滞在は,研究成果のアウトプットの場としてだけでなく,世界の潮流を
知る貴重なアップデートの機会となりました.得られたフィードバックを真摯に受け止
め,4月からの新しい環境においても,この経験を糧にさらなる技術開発に邁進していき
たいと思います.

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また東大の中里先生及び学生さんとごはんに行きました!
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